僕は、今年(2025年)国家公務員を辞めて、資産約4000万円でFIRE生活を始めた41歳独身男です。ギリギリの資金でのFIREだったので、正直、不安はそれなりにありました。
その中でも最大の不安は──やっぱり「お金」。
国家公務員という安定の象徴のような仕事を辞めるにあたり、いくら準備しても「これで本当に大丈夫か?」という不安は消えませんでした。今回は、そんなお金の不安を少しでも和らげるために僕が実際にやったことを、4つのポイントでご紹介します。
目次
1. それなりの蓄えをつくる
FIREをするには「これだけあれば一生安泰」と言える金額が理想ですが、それを追い求めていたら、いつまで経っても辞められません。
そこで、僕は株なども含めて、約4000万円を用意しました。よく言われている4%ルールからすると、完全リタイアにはちょっと心もとない金額かもしれませんが、大きな支出がなければ15年くらいは生活できる金額です。
特に根拠はありませんが、これだけあれば、後述する定期的な収入を考慮すれば、何とかなるのでは?という感じがしました。「何とかなる」ラインを自分なりに設定することで、不安もグッと軽減されました。
2. 定期的な収入を作る
仕事を辞めれば、毎月振り込まれていた給料も当然ゼロに。
でも、FIRE後の生活でいちばん心強いのは「たとえ少額でも、定期的な収入があること」だと感じています。
- 株の配当:税引前で年間約120万円(月平均10万円)
- FXのスワップ:変動が大きいが、現在は1日1万円以上
もちろんスワップは不安定なので、これをあてにしすぎるのは危険。でも、仮に半分に減ったとしても月15万円程度の収入はキープできそう。
配当+スワップで生活費をまかなえる見通しが立ったことで、再就職へのプレッシャーはかなり軽くなりました。
3. 資格を取る
「再就職が必要になったら…」という不安に備えて、行政書士・司法書士・宅建・簿記など、いくつかの資格を取得しました。
現在は社会保険労務士の資格をのんびり勉強中です。
FIREが長引くほど、普通に再就職するのは難しくなる。でも、資格があれば自分で仕事を作る選択肢もできるので、大きな保険になります。
4. コネを作る
資格取得とあわせて、独立して事務所を経営している知人と関係を築きました。
いざというときには「ちょっと雇ってくれない?」と泣きつける人がいるだけでも、心の支えになります。
実際に頼るかは別として、コネ=セーフティネットとして考えると、これも立派な準備のひとつ。
不安は「完全に消す」より「軽くする」
「資産4000万円での完全FIRE」は、世間的にはかなりリスキーに映ると思います。でも、上記のような備えをしていたおかげで、「まぁ、何とかなるか」という気持ちで決断できました。
仕事を辞めるには、どうしても「線を引く」勇気が必要です。僕も、辞めるまでに2年ほどかかりました。
でも、いま思えば、あのとき準備しておいて本当に良かった。FIREの最大の敵は「不安」です。そしてその不安は、実は「ちゃんと準備」することで、だいぶ軽くなるということを、身をもって実感しています。
まとめ
・不安があって当然。でも、それを理由に何もしないのはもったいない。
・「これなら行けるかも」というラインを自分で見つけることが大切。
・完璧を目指さない。「そこそこ」の備えでも、意外と安心できる。
FIREは決して「夢の楽園」ではありません。でも、少しの勇気とちょっとの準備で、その夢に近づくことはできる──僕はそう思っています。
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